志賀沢製作所

ちょっと卑屈でネガティブな男のブログ

内航ばら積みカーゴ 航海士の生活

お久しぶりです。

休暇も明けて、多忙の日々を送っています。

 

今回は、現役航海士の生活について書いていきます。

航路としては、関東某所から北海道某所の航路です。

 

初日の積荷役からです。

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朝起きて、ハッチを開けて荷役の準備をします。

荷役は基本、陸上のステベの方が行うので打ち合わせで

「トモに何トン積んでくれ」「終了予定・シフトのタイミング」などを話します。

 

大抵の荷役は、打ち合わせをして食堂で待機して

合間に荷役の進捗を確認する感じです。

 

本船スケールと言って、船の沈んだcmでトン数を出して航海士がストップを

かける荷物があります。

その時は、シフトのタイミングなど気を抜けない荷役になります。

 

荷役が終わったら、出港です。

このタイムスケジュールは9時半〜13時半の4時間の当直になってます。

この時間帯はC/Oの時間帯ですね。

 

2日目

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一昼夜以上走るロング航海になると

8時間きっかりの労働になる日があるので肉体的には非常に楽です。

当たり前ですが、休息の時間に食事や風呂などを済ませます。

 

3日目

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夜の当直が終わって、5時間くらいしたら入港です。

6時や6時半入港の港はキツイです。

入港したら、そのまま揚げ荷役開始です。

終了後、出港してすぐホールド(荷物を入れる倉庫)掃除に入ります。

体育館を掃除すると思ってください。

 

京浜ー中京の荷物になると、3日目のスケジュールが連日続くような感じになり

慢性的な睡眠不足に陥ります。

そして、折角の休みや仮バースのタイミングで「飲みに行くぞ」と誘われるわけです。

自分のような人間は向いてはないですね。

 

端的に書くとこのような感じになります。

日本全国行けて面白い職業です。初対面の人に話すと「初めて航海士してる人に出会った」と

言われます。

その分、台風に大しけなど自然に左右されたり、オペレーターに無茶な荷物入れられたり

色々苦労すことがあります。

船乗りにならなければよかったとは思ってないです。いい経験ができました。

でも、この業界はまだ排他的な部分やTHE昭和な場面が多く残っています。

今後、そのような悪き文化を取り除いていければより良くなると思います。